(事故と障害の内容)
50代男性のご依頼者様がバイクで直進中、対向から合図なしに右折してきた自動車と衝突し、右下腿(脛骨・腓骨)の開放骨折、右足指の変形、左手関節の骨折、左膝の靭帯損傷などの重傷を負った事例です。骨折部には癒合不全が残りました。
入院は4つの病院で合計約4か月に及びました。
(ご依頼の経緯)
ご依頼者様側にも速度超過があり、過失割合や後遺障害で保険会社と大きくもめることが予想されたため、治療中の段階でご依頼いただきました。
(受任後の活動)
症状固定後、事務所で可動域測定を行って後遺障害診断書を整備し、被害者請求を行ったところ、左手関節と右足関節の機能障害で併合11級が認定されました。しかし、右足指の障害が認定されませんでした。
そこで、外部の医学鑑定による医学意見書を取得し、主治医への医療照会で足指の変形の発生機序について回答を得た上で、4つの病院のカルテから事故直後からの症状の一貫性を時系列で丹念に拾い上げた異議申立書を提出しました。
その結果、足指の機能障害も認められ、併合9級に等級が引き上げられました。
過失割合については、ドラレコ映像や刑事記録を秒単位で解析し、相手方の右折方法の問題点を積み上げて交渉しました。
(結果)
過失割合15%を前提に、自賠責保険からの支払いを含む総額約2460万円で示談が成立しました。
(解決のポイント)
異議申立てでは、医学意見書・医療照会・カルテ精査を組み合わせて「事故直後から症状が一貫して存在すること」を立証したことが等級引上げにつながりました。
また、本件では訴訟も検討しましたが、カルテ上に当方に不利な記載があり、訴訟になれば認定済みの等級の一部を争われるリスクがありました。
訴訟で得られる利益とリスクを金額ベースで比較してご説明し、示談での解決を選択したことも、結果的に依頼者の利益を最大化しました。



解決事例





