(事故と障害の内容)
70代女性のご依頼者様が原付で走行中に自動車と衝突し、頭部外傷(急性硬膜下血腫等)、左鎖骨骨折などの重傷を負った事例です。
受任直後には慢性硬膜下血腫の緊急手術も行われました。
後遺症として、記憶障害や易怒性などの高次脳機能障害が残り、退院後は施設に入所されました。
(ご依頼の経緯)
ご本人は事故の記憶がなく、判断能力も低下していたため、ご家族が窓口となって治療中の段階でご依頼いただきました。
(受任後の活動)
高次脳機能障害の等級認定には、事故直後の意識障害の所見や日常生活の変化を示す資料が極めて重要です。
主治医に「頭部外傷後の意識障害についての所見」や「神経系統の障害に関する医学的所見」の作成を依頼するとともに、ご家族から「同じ質問を何十回も繰り返す」「親族に暴言を吐くようになった」といった具体的なエピソードを細かくヒアリングし、日常生活状況報告書の別紙として整理して提出しました。
また、ご本人には事故前に脳の手術歴があり、既存障害として減額評価されるリスクがありましたが、調査事務所からの照会に丁寧に対応し、事故による障害であることを粘り強く説明しました。
(結果)
被害者請求の結果、高次脳機能障害について5級2号が認定され、既存障害の減額評価もされませんでした。
自賠責保険からの1574万円を含め、総額約1600万円で解決できました。
(解決のポイント)
高次脳機能障害は、医学的資料だけでなく、ご家族しか知らない日常生活の変化をどれだけ具体的に資料化できるかが認定を左右します。
事故前に脳疾患の既往がある高齢者の場合、既存障害による減額が争点になることがありますが、資料の整え方次第で減額を回避できる場合があります。



解決事例





