(事故と障害の内容)
車両整備の仕事をする30代男性のご依頼者様が、夜間、バイクで交差点を直進中、信号無視の自動車と衝突し、右大腿骨の開放骨折と下顎骨・頬骨の骨折を負った事例です。入院は約半年に及びました。
後遺症として、あごの骨の変形癒合により口が指2本分しか開かず、食事に時間がかかるそしゃく障害・開口障害が残りました。
(ご依頼の経緯)
相手方は信号無視であったにもかかわらず、相手方保険会社が「9対1」の過失割合を主張してきたため、憤りを感じたご依頼者様からご依頼いただきました。
(受任後の活動)
過失割合については、判例タイムズの基準を示し、信号無視の相手方に対しては過失相殺ゼロ(0対100)であることを正面から主張して譲りませんでした。
後遺障害については、歯科口腔外科に後遺障害診断書と「そしゃく障害についての所見」の作成を依頼し、被害者請求により、そしゃく障害(12級相当)と股関節痛(14級9号)で併合12級の認定を獲得しました。
賠償交渉では、保険会社が「そしゃく障害は仕事に影響しない」として逸失利益を低く主張したため、そしゃく障害でも逸失利益を認めた裁判例と、重量物を扱う際に歯を食いしばる必要があるというご依頼者様の具体的な就労実態をもとに反論しました。
(結果)
過失相殺ゼロを前提に、慰謝料は裁判基準の満額で決着し、治療費等の既払分や自賠責保険からの支払いを含む損害賠償総額約1380万円で示談が成立しました。
(解決のポイント)
信号無視のような一方的な事故でも、保険会社は平然と被害者側の過失を主張してくることがあります。
基準と証拠に基づいて毅然と反論することが重要です。
そしゃく障害は珍しい後遺障害ですが、資料を整えれば適正に認定されます。
逸失利益も、仕事の内容を具体的に立証することで確保できます。



解決事例





