損害賠償請求と時効について

神戸などの都市部では交通事故の発生率も高く、後遺症やトラブルに巻き込まれるケースも十分考えられるリスクです。

交通事故に巻き込まれた際には身体的・精神的に多大な被害が予想されますが、中でも重い後遺症となってしまう傾向があるのが脳へのダメージです。

 

数年前よりも脳機能の解明は飛躍的に進んでいますが、まだまだ未知の領域である脳には思いがけない症状が現れます。

 

その中でも交通事故による後遺症としても特異な例として挙げられるのが脳脊髄液減少症と呼ばれる症状です。
これは弁護士に持ち込まれる依頼の中でも一際複雑になりやすいものです。
主に交通事故などによる頭部へのダメージにより引き起こされるこの症状では、頭痛や吐き気・耳鳴りなど日常生活もままならないほどの苦痛が引き起こされます。

その原因としては硬膜・くも膜に事故の外傷によって穴が空き、脳髄液の流失が起こることで髄液の低圧状態が起こることが考えられます。 

しかし、まだまだ未解明の部分が多い症状で、近年まで裁判でも認められる事の少ない被害の一つでした。

しかし、最近になってようやく高裁判決において交通事故による脳脊髄液減少症の症状を認める判決が相次いで下されています。

 

そのため弁護士を介した裁判レベルでは今後同様の判例が続くと考えられますが、残念ながらまだ医学会では脳脊髄液減少症の症状に対する見解の一致は得られていません。
そのため弁護士にも多数相談が寄せられるのですが、保険会社や事故の相手方との交渉においては不利になる場面が多く見られます。

 

こうした症状を裁判や保険会社に認めてもらうには、弁護士に依頼せずに個人レベルでは到底太刀打ち出来ない程の医学知識や法律知識が必要になります。
実際に、仕事や私生活に支障をきたすレベルにまで頭痛や吐き気に見まわれているにも関わらず、必要な補償が受けられないといった事態も起こっています。

 

神戸など都市部では交通事故の後遺症トラブルに詳しい弁護士が多数いるので、神戸近郊にお住まいの方で万が一の際にはプロに依頼したほうが後々のトラブルを考えると正しい選択であると言えます。

 

こうした交通事故による脳脊髄液減少症のトラブルに関する依頼を弁護士に行った場合には、まず脳脊髄液減少症の専門医への受診から始められます。
神戸など都市部地域にしか見られませんが、特殊な症例を含む判断には専門医や診断設備のある病院での検査が必須になります。そこでは主に起立性頭痛の有無とRI脳槽・脊髄腔シンチグラフィー等による画像診断が鍵となります。
起立性頭痛とは通常の頭痛とは異なり、体位の変更等によって症状が異なる頭痛で、専門医による詳細なカルテは裁判や保険会社への訴えを行う際に重要な証拠となります。

また神戸を含む都市圏での診療ではRI脳槽・脊髄腔シンチグラフィーなどの高度な画像診断が可能なので、このような診断画像と医師の見解も重要な証拠として使用できます。

 

このように交通事故による脳脊髄液減少症の判断は、神戸などの都市部での大病院で診断を受けることが望ましく、出来る限り早期での受診をオススメします。

 

 
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